高齢者ドライバーの割合が年々、増加しています。
こちらが危ない目に会い、ヒヤリとすることも。
もし、自分の親が事故をしたらどうしようか。
最悪なケースにならないよう、子供が親の運転や免許返納について考えなければいけないケースが増えてきました。
どうやって、判断するのか?説得するのか?
手続きのことや代理人のこと。
「運転経歴証明書」が効力を発揮して特典もあって意外と魅力的なことなどを紹介します。
高齢者ドライバーは免許を返納すべき!?
この頃、高齢ドライバーが怖いです。
信号が赤に変わりそうなので減速~道路に面したテニス場から車が出て来るのが見えたのでスペースを空けて停車したら・・・そのスペースにテニス場からの車が進入したのはいいが、進入速度が速すぎて歩道を一時停止できずにまたぎ、急ブレーキ。
車を運転していたのはおじいちゃんでした。
テニスウェアを着てられたので元気なんだろうけど、アクセル操作をミスしてブレーキを踏むのが遅れた様子でした。
もし、スペースを空けていなかったら・・・歩道に誰かが通っていたら・・・ゾッとしました。
こういう「ヒヤリハット」の経験が私のまわりで激増しています。
怖いねと、言い合っています。
私が住む住宅街の十字路では、一時停止しない車はたいてい、おじいちゃんおばあちゃん達です。
近所だから、予見できるので超警戒して運転していますが。
お世話になった方たちです。
皆さん、温厚なのでわざと危ない運転をしているとは思えません。
本人に注意などをしにくいなぁ~と。
自分の親は「大丈夫だろう~」、「まだまだ、元気だ~」。
こう思われていても、年齢には勝てないですよ。
うちの母が運転する車に、この年のお盆に同乗した時はショックでした。
危なっかしくはなかったのですが、すごく動作がゆっくりになっているのです。
本人は若い気でいますが・・・不安が頭によぎりました。
高齢者ドライバーの事故がテレビなどで触れる機会が増えてきました。
2017年3月には、道路交通法が改正になり75歳以上のドライバーには、免許更新時に講習会と認知機能検査が義務付けられました。
高齢者が運転する車には、自動ブレーキなどの安全装置を義務付ける動きが出てきたりと社会問題になりつつあります。
問題の当事者である、高齢者やその家族はまだ「他人事」だという意識なのでは?
私もその1人なのですが、事故が起こってからでは遅いです。
対策はあるのか、免許の自主返納とはどんな制度なのか。
考えてみたので、シェアさせて下さい。
親の免許返納時をどうやって判断するか?説得するか?
親が免許を返納したよと教えてくれた、周りの友人や知人を参考に対策を考えてみました。
自分の親は大丈夫か?
どうやって大丈夫だと判断するのか。
お盆や年末年始に帰省した折など親を注意深く観察してみて下さい。
・話す内容が同じだったり、繰り返すようになったか。
・テレビのリモコンなど道具をスムーズに持ったり、操作できているか。
・お店のレジでの動作(お金の受け渡し・買い物袋に詰める動作等)が緩慢になっていないか。
・ATMの操作や発券機の動作はできるか。
・料理はやっているか。億劫になっていないか。
・行動的でなくなった?出歩かなくなった?意欲がなくなった?
・車は汚れていないか。洗車はしているだろうか。
・車のキーを探したり物忘れが多くなっていないか。
・毎年続けていた習慣(お歳暮やお年玉)に変化はあったか。
少しでもおかしい兆候があったら、親の免許返納について考え時が来たのだと思って下さい。
子供は子供で親の老化を認めたくないものですが、親も親で本人は老化を認めたくないのが心情でしょう。
高齢者マーク(もみじマーク)を表示しているか?
-70歳以上は努力義務、75歳以上は表示義務(道路交通法)
まだ若いと敬遠される方がおられるそうです。
とても目立つので相手が思いやってくれて、安全度が高くなるはずです。
2008年度より義務化されたので、マークが車にない場合は用意しないといけませんね。
免許を返納したら?
そう親に伝える前に、生活環境を整えたりアシストできることがあります。
まずは、親の生活環境を考えてみてはどうでしょうか。
車なしで、本当に生活できるのか?
交通機関で代替案は他にないのか?
親の楽しみなど生活のハリを免許をなくすことで、取り上げていないか?
送迎は可能か?
買い物を通販で出来るか?
具体的には、
通販の仕方を教えることで、車で買い物へ行く回数を減らすことができます。
コンビニカードやイオンカードなど本人がお得だと喜んで使う方法を提示して、近くのコンビニを使ってもらう。
交通機関は他に何があるのか、或いは近くでタクシー回数券の購入できるか探す。
シルバーカート(電動カート)で代替できるか検討する。
親身になることで、気にかけていると親に知ってもらうことで後々の免許返納の話がスムーズになります。
免許の返納には、親自身が納得してもらうことが肝心です。
私の周りで一番効果的だったとする意見は、娘さんが父親に直訴することでした。
グズっていた頑固な親も、娘の懇願には一発なようです。
子供が親に直訴する前にどういった説得の仕方があるのだろうか?
最近、よく聞くのが親の車にドライブレコーダーを取り付けてあげるというものです。
親の安全を守ることにもなりますし、後で動画をみて親の運転をチェックすることもできます。
ドラレコの動画で本人自身の運転にショックを受けて返納したと、1件のみですが聞きました。
いつかは必ず運転を止める時が訪れます。
事故を起こしてからでは、たまりませんよね。
親本人を尊重しつつ納得感をもって免許返納できるよう、まずは具体的な生活環境を整えてあげることから出発してはどうでしょうか。
免許返納の手続きは?代理人や特典の話
実際、高齢者の免許自主返納の数は増加しています。
2015年時点で、返納された総数285,514件。
これは、2006年度より10倍以上の増加数だそうです。
自主返納に年齢制限はありません。
高齢者でなくとも、返納は可能です。
また、普通免許を取り消して、普通2輪を残すといったこともできます。
運転免許証を返納(申請取消)するには
住所地管轄の警察署または、運転免許試験場(センター)で申請します。
持参するもの
・免許証
・印鑑(認印可)
※一部取消の場合は、免許交付手数料と写真が必要です。
→運転免許取消処分通知書の発行
免許証は穴を空けて(鑽孔さんこう処理)返還されると、一部都道府県の説明にあり。
代理人による免許返納
各都道府県で違いがあります。
委任状(名前は確認状など様々)を用意して住所地管轄の警察署か運転免許試験場に提出します。
都道府県によっては、折り返しの電話確認や代理人が3親等以内、養護施設の管理責任者など規定があります。
運転経歴証明書の発行
無期限で使える運転免許証代わりの「身分証明証(本人確認書類)」です。
自主返納と同じ警察署や免許試験場で手続きをします。
自主返納から5年以内であれば申請が可能です。
再交付もできます。
必要なもの
・運転免許証
・住民票の写し、本人の住所・氏名・生年月日が確認できる健康保険書等の書類
(取消と同時申請の場合は必要ありません。)
・印鑑(認印可)
・証明写真(縦3cm×横2.4cm)
・手数料1,000円
返納手続きと一緒に、運転経歴証明書を発行するとスムーズに運びます。
いろいろな特典
お店やサービス施設の利用が割引になる特典が用意されています。
例えば、日本通運などで引っ越し代金が10%割引になったり、ホテルのレストランでの飲食料が10%割引に。
あるいは、銀行の預金金利の優遇等、観光施設やメガネ店での優待などさまざまな特典があります。
各都道府県の自主返納支援で受けられる特典がわかるリンクからお確かめ下さい。
http://www.zensiren.or.jp/kourei/return/relist.html
免許返納についてのまとめ
自分の親を説得するのに、苦労するだろうなぁと今から戦々恐々としております^^;
まだ、自動運転は普及していないし買物をAIやドローンが代わりにしてくれる時代でもありません。
便利になったけど、もっと便利になるであろう未来との狭間の時代。
車が、生活の足として充分に貴重な時代に親をどう説得するか考えてみました。
参考になったでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。