四書五経『大学』の覚え方。そして「素読」と「音読」の違いと効用

百人一首の覚え方を書いた文章に、
検索を通して「四書五経の覚え方」で訪れて下さる方がちらほらと。

最近は、独習で素読をされている方が多いよう。
その影響かな?と思います。

四書五経の内、「大学」だけですが
諳誦(あんしょう)できるので、
その経験なり覚え方を紹介しようと思います。

(今回は、実験的に声に出して文章化=音声入力してみます。)

四書五経の覚え方

ごめんなさい。

最初に断っておきますが、
四書五経の「大学」しか覚えていません。
論語まで一通り、読んだことはありますが・・・。

そもそも、覚えようとしたのも
中2病的発想の幼稚な理由からと暇な人間だからです(-_-;)
なので、高尚な内容ではないですし書けません。

どうやって、覚えたかや参考になる本やサイトを紹介するまでです。
ご了承ください。

四書五経とは

読み方は「ししょごきょう」。

孔子を始祖とする儒教の経典を集めたもので、
数多く存在する経典や経書の中でも、もっとも重要なものが四書五経だとされています。

どれも、一言で説明しきれるものではないですが、
初めて見る学生さんなどのために、1行でまとめてみました。

四書(ししょ)とは

孔子と弟子たちの言行録である『論語(ろんご)』

孔子の遺書とも称される、儒学の入門書『大学(だいがく)』

「過不足なく、偏りのない徳」について説く『中庸(ちゅうよう)』

孟子と弟子たちの言行録『孟子(もうし・もうじ)』の4つの書物の総称です。

五経(ごきょう・ごけい)とは

易占についてまとめた『易経(えききょう)』

君主や大名の心構えをまとめた『書経(しょきょう)』

さまざまな詩を集めた『詩経(しきょう)』

制度や儀式、人の道など「礼」をまとめた『礼記(らいき)』

中国春秋時代のできごとや思想を収めた『春秋(しゅんじゅう)』の5つの書物の総称。

※四書のうち、大学・中庸は五経の『礼記』から独立させたものです。

 

四書五経の暗記の仕方 私の場合

どうやって暗記したのか?
ただ声にだして読んだだけです。
「大学」は短い文章なので20~30分で全て、音読し終えることができます。

また、論語などと違って短いので、
素読の様子を伺える動画や音源を探しやすくもあります。

伊與田覺という古典研究の大家がおられます。
故人ですが、その先生自ら朗読され、
直筆で素読用のテキストを書かれた本がCD音源付きで売られています。

読本『仮名大学』 『大学』を素読する

そのCD付き本を購入して素読を始めました。
どういった「節回し」で大学が素読されるかを知れる貴重な音源でもあります。

私の場合、CDを2倍の速さで再生・デジタル化して何度も聴いているうちに耳からも覚えることができたので、速く習得できました。

四書五経のうち、私の知る限り音源がある本はこれくらいです。
他は、数万円するものや講義つきのものばかりでした。

この本は直筆で書かれているため、見辛いです。
音声もおじいちゃんの声で、ゆったりとして眠気を誘います。

しかし、音声付きで素読を知ることがでいる唯一の本です。
四書五経の独特のリズムや、
言い回しを見聞きできる貴重なものなので
CD付き版を強くおすすめします。

お勧め本

※CD音源が付属するのは「単行本」です。
文庫版にはCDが付属していません。ご注意下さい。

四書五経『大学』を理解する早道

これも私の場合ですが、
先に音で覚えて(暗記して)しまってから、
解説本を読むとスムーズに理解することができました。

驚きだったのは、「中国語版・大学」の朗読を聞いても(ココで聞けます)何を読んでいるか、大体、わかってしまえたことです。

不思議なもので、読めば読むほどに
古典のもつ力の「仄か(ほの・か)」がわかってきます。

二宮尊徳翁のように、独学でその意味するところまで
喝破してしまうことは到底、できませんが。

漢籍の素読について

YouTubeで見つけた、素読を取り上げた九州?のニュースから少し抜粋して文字起こしをしました。

キャスター 

さて、朗読という言葉はよく耳にしますが、今日お伝えするのは「素読」です。
朗読は文章の意味を理解した上で聞く人により伝わるように読みますが、
素読は意味の理解に関係なく、ただ声に出して読むことを言います。

古くから不思議な学習効果があるとされる素読が今、見直されつつあるようです。

~中略~

筑紫女学園大学 日本語・日本文学科 中村萬里教授-
「素朴というのは主に江戸時代、寺小屋なんかで教えられていた教育法ですが、古典的な名文を声に出すというのは非常に心の修業としても良いのではないか。」

「日本語はなんぞ?ということを考え直すチャンスが「素読」にはある。」

ナレーション あの有名な(ノーベル物理学賞)湯川秀樹先生も素読をおじいさんから習っている。

自伝「旅人」には、漢籍の素読を決してムダだったとは思わない~

小さい子どもたちが、
中国の漢詩や石川啄木の詩を暗唱している様子がニュースになっていました。

ニュース中は、素読の素晴らしさに焦点があてられています。
ただ、湯川博士は同じ本の中でこんなことも書いておられます。

「少年の私にとっては怖ろしく硬い壁になるのだった。まるで巨大な岩山であった」

「私の気持ちは目の前の書物をはなれて、自由な飛翔をはじめることもあった。そんな時、私の声は、機械的に祖父の声を追っているだけだった」

かの福沢諭吉も、漢籍の素読を忌み嫌って馬鹿にしていましたし、坪内逍遥も大嫌いで気持ち悪い~などと本の中で吐露されています。

漢籍を素読することで何か効用があるのかは人それぞれでしょう。

谷崎潤一郎は、美しい文章の「型」が身についたのは素読のおかげと言っていましたし。

素読と音読の違い

素読と音読の違いは、耳で聞いて復唱するのと本を声に出して読むこと。

或いは、素読が意味を飛ばして読むこと。
音読は、意味を踏まえて読むの違いがあります。

これらの違いがあったとしても、声に出して読む点では、同じです。

英語の学習でも「音読」することで習熟度が上がります。
かえって難しい本や未知の本などを「素読」した方が理解が進むのでは?と経験的に思います。

漢籍など昔の書物を問わず、読んでみたい本を声に出す方法は「素読」にしろ「音読」にしろ有効的で頭に定着しやすいです。

皆が知っていて当たり前だが、皆がやらない声に出して読むことをオススメして終わります。

以上、グーグルドキュメント音声入力を使って文章を作成してみました。

無料なのに、思いの外ヌルヌルと声を出すと文章化されます。

改行や句読点(。、)は、直接入力しないといけませんが。
やぁ~、すごい時代です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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