グラスワインとハウスワインは違うもの?
では、テーブルワインとは?
意味合いは、少し重なるが違う言葉です。
1つは日本でしか使われない言葉です。
似たようなワインに関するワードの違いをまとめてみました。
グラスワインとハウスワインとは違うもの?
グラスワインとは
グラスワインとは、お店で提供されるグラス1杯単位のワインのことです。
はい。そのまんまです。
このグラスワインはお客さんにもお店(提供)側にもメリットがあり上手く考えられたサービスでもあります。
ボトルよりグラスだと頼みやすく需要が多くなるし提供しやすいからです。
どちらにも経済的メリットがあるということですね。
このグラスワイン、手軽に飲める手頃な飲み方と好みのワインを数種類じっくりと比較して味わう飲み方、またそんなに量を飲めないよといった方に対応した飲み方ができます。
もともとは、安くて手軽な飲み方だったグラスワイン。
今では、ミシュランの星付きや帝国ホテルでもグラスワインでオーダーできる事が当たり前になってきました。
昔は(今も?)グラスワインは、赤 白だけで提供するお店がたくさんありましたが価格帯も種類も豊富になってきました。
お店によってバラツキはあります。
500円から1000円の価格帯が多いですが場所によっては2000円前後、ファミリーレストランだと200円前後で提供されています。
ボトル1本(750ml)あたり4杯なら良心的、5~6杯が適量、8杯のお店はやり過ぎですよね。
グラスワイン~glass wine、実は和製英語です。
order a glass of wine (グラスワインを1杯注文する)
order wine by the glass (グラスワインを注文する)
こんな感じだと相手に伝わりますが、
glass wine だけだと「うん?!」となります。
ハウスワインとは
一方のハウスワイン、こちらもお店で提供されることは同じです。
グラスワインとの違いは、ハウスワインはそのお店が選んだ看板ワインだということです。
オススメのワインとも言えますね。
グラスワインやボトルで提供されます。
ハウスワインというワインは無くて、お店が提供するオススメや看板のワインを総称してハウスワインと呼びます。
「看板メニュー」なのでそのお店を吟味するには良い判断材料になりますね。
看板になっていないワインもありますが、お客に感動を与えるお店もあるということですね。
カラフェ
時としてワインの飲み方で、カラフェ(carafe)としてメニューにある場合があります。
フランス語で水差しをいい、文字通り水差しの容器(ピッチャー)に移し替えます。
ボトルから容器に移し空気に触れさせる行為=キャラファージュ(carafage)をしてサーブされます。
多くは若ワインなど安価なワインでハーフボトルの量で提供されます。
ハウスワインをカラフェで頼むというのもありですね。
一方、デキャンタージュ/デカンタシオンは年代物や熟成ワインの沈殿物を分離させる行為です。
テーブルワインとは?
テーブルワインとは、どのようなものか。
文字通り、食卓で飲めるワインという意味が一番定着しています。
産地や醸造家がはっきりしているワインとは別の一般ワイン。
スーパーで売っているようなワイン。
食中酒で毎日飲めるようなデイリーワインの呼称です。
ワインのスタイルと質の両方の意味合いがあります。
ヨーロッパには法でテーブルワインの範囲が定められています。
EU(欧州連合)では、各国にあるワイン法を統べる形でワインを2つの区分で規定しています。
1つがQWPSR(Quality Wines Produced in Specified Regions,Quality wine p.s.r. )。
そしてもう一方がTW(table wine)です。
これらの区分の他、国や地域名で大枠を定めています。
EU内各国で独自の法制度がワインに関してもありますので混乱しますよね。
要は、特定地域の特定ワイン以外がテーブルワインだということです。
フランスやドイツでは、産地や品種などが法によって基準があります。
それらの基準を満たしていないのがテーブルワインと呼ばれます。
質が悪いという意味ではありませんが、一般的に生産量が多く安価なものが多いですね。
規定を外れたもの、わざと法と違う手法で作られたテーブルワインだが高価なもの、美味しいものがたくさん存在することも事実です。
まとめ
グラス、ハウス、テーブルと聞き慣れた単語でもワインが付くとイメージと異なる意味になったのでは?
本来のハウスワイン(看板ワイン)とは違う意味で、勘違いなのか提供しているお店がありますもんね。
グラスワインを頼んで、1000円以内だろうと思っていたら会計時にビックリということも。
グラスワインもテーブルワインも安かろうと思っていると、ビックリなことがないよう気をつけたいものです。
グラスとハウス、テーブルワインの違いについて書いてみました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。