いつの間にか、Wi-Fiのアイコンの表記方法が変わりました。
よりユーザーフレンドリーに、わかりやすく命名。
アイコン横の4・5・6の数字は何?と、
気づいた方もそうでない方にも。
何が変わったのか、
また、未来の数字「7」についてもご紹介します。
Wi-Fiの規格名称が変わった!?
Wi-Fiの名称が変わります。
次世代移動通信システムの名称はGで表記しますよね。
「3Gから4Gへ、そして新しい5G時代になる」
3Gから4Gになって、スマホで映像をみたりSNSで動画が流れることが普通になりました。
第5世代~次世代の時代が来ると聞くようになりました。
詳しい技術のことをわからずとも、進歩していると数字付きの呼称でわかります。
これ、Wi-Fiの世界でも同様にわかりやすい名前で呼ぼうということです。
世代を表す数字に変わります。
IEEE 802.11n,ac,axは、わかりにくいですよね~。
だから、4、5、6 と、ナンバリング。
現在の最新規格は、第6世代の『Wi-Fi 6 = IEEE 802.11ax』と表示することに。
新しい規格ほど、通信速度や安定性、同時接続性が向上します。
次章で触れますが、IEEEはアイ・トリプル・イーと呼びます。
今は、a/g/b/nが一般的ですがac,axと増えていくにつれ混同して分かりづらい。
アルファベットは、速度だったり周波数の規格です。
このわかりにくい名称が数字(ナンバリング)に変わります。
どう変わるの?
アメリカ テキサス州に拠点を持つ非営利団体で無線LAN標準化団体、Wi-Fi Allianceが次世代Wi-Fi「IEEE 802.11ax」系の名称を「Wi-Fi 6」にすると発表(2018年10月)しました。
同時に2つ前から、2世代前の規格も名称が付けられます。
変わるのは、以下の製品やサービスです。
「802.11n」 | 「Wi-Fi 4」 |
「802.11ac」 | 「Wi-Fi 5」 |
「802.11ax」 | 「Wi-Fi 6」 |
PCやスマホに表示されるWi-Fi接続時のマーク/アイコンが順次、変わります。
また、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g には、4・5・6といった数字は付きません。
消費者側(コンシューマー)から見たアイコン/マーク
供給者側(サプライヤー)が用意するアイコン/マーク
Wi-Fi 6からWi-Fi Allianceによる認証も「Wi-Fi CERTIFIED 6」と表記されます。
(2019年開始)

wi-fi hot spot
ただし、Wi-Fi 4 とWi-Fi 5 は、今あるIEEE 802.11n/ac製品が自動的に置換する性質の認証ではないとのことです。
多くのスマートフォンで、IEEE802.11a/b/g/n/acに対応しています。
よって、Wi-Fi 4やWi-Fi 5と表示されるようになります。
ちなみにこの数字、1、2,3と7は今現在、存在しません。
そもそも「Wi-Fi」って何の略?
「Hi-Fi ハイファイ」という言葉があります。
音楽機器に使われる用語です。
「high fidelityの略で、 高忠実度、高再現性といった意味です。
このハイファイの語感が良い!
韻を踏んで、ワイファイにしようと名付けられました。
それでは軽すぎるということで、
「Wireless Fidelity」の略がWi-Fiだと後で意味づけがされました。
追記:
2001年にIEEE 802.11aに対して「WiFi5」とする計画があったそうです。
20年近く前にもあった数字付けのアイデアが現実になります。
順次、OSなどに反映されています。
IEEE802とは?
そもそも、IEEE802.11とは何か?
IEEE(アイ・トリプル・イー)というアメリカの電気工学・電子工学技術の学会によって策定された、無線LAN規格がIEEE802.11です。
IEEEに適当な日本語名称はありませんが、米国電気電子学会と呼ばれることがあります。
正式名は、「The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.」です。
そのIEEEの「802委員会」内のグループ「ワーキング・グループ11」が策定したことから、
"I triple E eight O two dot eleven"、略して"dot eleven"と呼ばれています。
日本語では、「はちまる にい てん いちいち」。
策定基準の古い順からa,b,g,nとなります。
a,b,g,nも学会のタスク名から命名されました。
それぞれ、周波数や速度、電波の届く距離などが変わってきます。
規格 | 周波数 | 速度 | 電波 |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps | 障害物に弱い・混信に強い |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps | 障害物に強い・混信に弱い |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps | 障害物に強い・混信に強い |
IEEE802.11n | 2.4GHz/5GHz | 600Mbps | 混信に弱い/強い・障害物に強い/弱い |
IEEE802.11ac | 5GHz | 6.9Gbps | 障害物に弱い・混信に強い |
IEEE802.11ax | 2.4GHz/5GHz | 9.6Gbps | 混信に弱い/強い・障害物に強い/弱い |
よく見るacやaxは、nより新しい規格ということです。
2.4GHz帯と5GHz帯に加え、6GHz帯を利用する「Wi-Fi 6E(エクステンデッド)」なる
拡張規格も準備が始まっています。
現在国内で販売されているiPhone11以降の機種やSE(第2世代)、
Galaxy、Xperia、Zen Foneなどの一部モデルは、すでにWi-Fi6E対応済となっているのですが…
国内での認可はまだの状況。
間もなく、と言われていますので、
楽しみに待つことにしましょう。
Wi-Fi 7の登場はいつか?Wi-Fi 6Eとどのくらい違うのか
また、IEEE802.11axの次の規格は、「IEEE802.11be」が予定されており、
これが「Wi-Fi 7」の呼称となるのではないか、と注目されています。
実用化は2024年頃の見込みで、2021年春に発表された暫定スペックは以下の通り。
最大通信レート 46Gbps
利用周波数 2.4GHz/5GHz/6GHz
最大帯域幅 320Mhz
静止状態だけでなく、歩行の速度での使用も想定されていて、
数値が大きければ大きいほど、たくさんの情報量を転送できる「帯域幅」は
Wi-Fi 6の約2倍、通信速度は3倍にもなると見込まれています。
まだかまだか、と待ちわびているWi-Fi 6Eが、
「遅い・ふつう・当たり前」となる日が、あっという間に来るのかもしれません。
ライセンスフリーのWi-Fiロゴはどこで手に入る?
ロゴは以下の公式サイトで配布されています。
ページ下部のDISCLAIMER/免責事項をご確認のうえ、ご利用下さい。
Wi-Fi Alliance®
[icon name="external-link" class="" unprefixed_class=""]https://www.wi-fi.org/
左メニューの「Who we are」から「Our Brands」を選択。
「Generational Wi-Fi UI Visuals」の中のロゴマークをクリックすると、自動的にZipがダウンロードされます。
ファイル名 Generational Wi-Fi UI Visuals
約7,833KB
「License-free Logos」の中のロゴマークをクリックすると、自動的にZipがダウンロードされます。
ファイル名
約2,047KB Wi-Fi_Hotspot_Cube_Logos
Wi-Fi規格に関する新名称のまとめ
まだ、情報が少ない新名称についての紹介でした。
Wi-Fi6からそれ以降は、Wi-Fiの存在すら気にかからないくらい身の回りにWi-Fi電波が広がっている社会が来るのだとか。
自動運転や自動料理、遠隔操作などが、当たり前の日常になる時代がすぐに来そうですね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。