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「会う」と「合う」の違い。
違いはあれど・・・、
実は明確な基準はありません。
そんな時は 漢字の意味に立ち戻って、
意味や違いをチェックしましょう。
「遭う」「遇う」「逢う」
これらの意味や違いも解説します。
「出合う」と「出会う」の違い
出合うと出会い、同じようで違いがあります。
漢字の成り立ちからニュアンスをつかみましょう。
| 合 | 会 | |
| 訓読み | あ(う)、あ(わす)、あ(わせる) | あ(う)、あつ(まる)、あつ(める) |
| 音読み | ゴウ ガッ カッ コウ | カイ エ |
| 部首 | 口(くちへん・くち) | 人 亻(ひと・にんべん) |
| 画数 | 6画 | |
| 意味 | あう。同じになる。1つになる。 | あう。出あう。人にあう。 |
| あわせる。あわす。一致させる。 | 一致する。1つになる。あてはまる。 | |
| ぴったりとあわさる。 | 理解する。そうかとさとる。気持ちにかなう。 | |
| あつまる。あつめる。 | あつまる。あつまり。あつめる。つどい。 | |
| あてはまる。あてはめる。 | たまたま。ちょうど。 | |
| 全体。全体の。 | ひとびとのあつまるところ。 | |
| つれあい。配偶者。 | かならず。きっと。 | |
| 容量の単位。 | かぞえる。合計する。 | |
| 「まさに・・・すべし」「当然・・・である」 | かなめ。要点。 | |
| [日本]山の高さの単位。 | ||
| 解字 | 会意。「かぶせるしるし + 口(あな)」 | 会意。「△印(あわせる) + 會(増の略体。ふえる)」 |
| 穴にふたをかぶせてぴたりとあわせることを示す。 | 多くの人が寄りあつまって話をすること。 | |
合う
計算が合う。目が合う。服が体に合う。好みに合う。
割に合わない仕事。駅で落ち合う。
会う
客と会う時刻。人に会いに行く。
漢字から「出合う」と「出会う」を私なりに解釈すると~
会うは人とあうこと・あつまることに重きを置き、
合うは、モノやあわさることに焦点がいくことば。
どうでしょうか。
「出合う」と「出会い」の基準と使い方
「であい、であう」には、どの漢字が適当か?
実は、直接な使い分けの規則は公的な機関にもないのです。
学校の先生などは悩ましいですね。
教科書でも、書いていないか分かれるところらしいです。
ただ、基準みたいなものを設けている場合があります。
それを紹介しますね。
先に要約しておくと、
今まで「会」を主に使っていたけれど、
以下のような基準を作って使っているよ!
主にモノゴトとあう場合は「合」
詳しく見ていきましょう。
新聞協会とNHKの放送用語委員会は表記方法に、
一定のガイドラインを設けています。
2011年12月のNHK放送用語委員会(1340回)において
用語委員会は使い分けの提案を以下のようにしました。
「出合い」「出合う」「出会い頭」の表記も認め、
「合」と「会」を使い分けることを提案する出会い・出会う (人や思い入れのあるものとの場合)
出合い・出合う [遭](遭遇・主に事物)
出合い頭(場合によって「出会い頭」とも)
(現行表記:出会い、出会う[合]、出会い頭[合])
・提案理由
「であう」「であい」には、常用漢字表表内字だけで
「会」「合」「遭」の漢字が考えられる。意味の重なりが多く、使い分けが難しい場面も多いことから、
NHKでは、これまで「であい」「であう」「であいがしら」
すべて「会」で統一していた。日本新聞協会は、「人とのであい」であるか、
「物とのであい」であるかで使い分けをしており、
NHKもそれにあわせることとしたい。「であいがしら」の表記は、「出合い頭」を優先的な表記に変更し、
「出会い頭」を使ってもよい表記とする。ただし、「出遭う/出遭い」は「会」「合」との使い分けが
出来ない場面も考えられる。
放送では「合」で書くことにする。
NHK 放送文化研究所 ことばの研究より
抜粋 終わり
出典『「新しい放送表記」運用開始/用語の決定』
会う、合う、遇う、遭う、逢うの違いを一言で
会(かい)は、人と人とがあつまること。
遇(ぐう)は、2つのものがふと出あうこと。
遭(そう)は、ひょっこりと出あうこと。
逢(ほう)は、両方から進んで来て一点で出あうこと。
合う | |
| 会う 顔を合わせて対面する。 | |
| 遭う 災難に遭う。にわか雨に遭う。雑然とあう。 | |
| 遇う 思いがけずに出あう。チャンスがくる。 | |
| 逢う 顔を互いにあわせる。こころをあわせる。 |
「あう」の語源
「あう」という発音は、くちびるの上下が自然にあわさる様子、
またはあわさる音から来たといわれています。
2つの間(アイ)がなくなる様子が「アウ」になる。
まとめ
「会う」と「合う」の意味と違いをみてきました。
人とあうは「会」
物があうは「合」
でしたね。
「遭う」「遇う」「逢う」
遭難(すうなん)するの「遭」う。
冷遇(れいぐう)、待遇(たいぐう)の「遇」う。
めぐり逢い、逢瀬(おうせ)、逢引(あいびき)の「逢」う。
こう、熟語で覚えておくのも良いかもです。
以上、「あう」の意味と違いでした。
