ノンアルコール・ビールを飲んだはずだけど、
酔うんですが。
ひょっとして、間違って飲んだのかな?
いいえ、ノンアルコールでも酔うことはあります。
なぜなのか。
その理由や原因をみていきましょう。
親同伴の小学生が、
高校生たちが居酒屋でノンアルを飲むのはOKか?
運転は大丈夫なのか。
飲料メーカーの見解は?
なぜ、ノンアルコールで酔うのか?2つの原因
ノンアルコール飲料を飲んでも酔うことはあります。
最近は、様々なタイプのノンアル飲料が世に出てきました。
味もひと頃に比べて、格段に上がっています。
「フンッ」と小馬鹿にしている自称、通(つう)の方に
酔も回った頃合いでノンアル飲料をそっと飲ませると・・・、
気づかなかった。
なんてことをよく聞きますよね。
なぜノンアルコールなのに酔ってしまうのか。
理由をみていきましょう。
原因はノンアルコールの基準にあり
ノンアルコール飲料とは?
定義すると、アルコール分が含まれないアルコール風味の飲料のことです。
果物の果汁に微量ながらアルコールが含まれていることがあります。
なので、アルコール分0.05%以下ならノンアルコールで通ります。
「Alc. 0.00%」や「ノンアルコール」と表記が可能で、
日本では清涼飲料水に分類されます。
普通は、0.05%以下をノンアルコール飲料と示すのですが、
日本では、1%まで。EUでは、1.2%までのアルコール分が認められています。
1.0%以下のお酒なら「ノンアルコール飲料」ということです。
甘酒も1.0%未満ならノンアルに分類されます。
全くのノンアルコール飲料もありますが、
1.0%未満のアルコール分があっても「ノンアルコール」飲料と呼ぶのでした。
アルコール分が少なくても入っているのですから、
体調や体質によって、酔うことがあり得るということです。
「空酔い」という現象
他にもノンアルコールで酔ってしまう原因があります。
「空酔い(からよい)」とい言葉。
近頃、生まれた言葉のようです。
乗り物酔いのひとつで飛行機を乗ったときに酔う症状を
空酔い(そら-よ・い)と言いますが・・・。
違う言葉のようです。
アルコールを摂取していないのに、酔った状態のようになってしまうこと。
それを「空酔い(から-よ・い)」と呼ぶようになりました。
ノンアルコール飲料を飲んで、本当にお酒を飲んだかのように
体が反応してしまうことがあります。
顔が赤らむ
体温が上昇する
ボッーとする
頭痛がする
こういったアルコールを摂取した時と似たような現象が、
ノンアルコール飲料でも起こることがあるのです。
偽薬効果、プラシーボ効果と言われる現象に近いとされています。
脳や体が「アルコール飲料」そっくりな味覚と匂いで、
錯覚してしまうのでしょう。
お酒を飲んだ気になってしまうことがあるのです。
なぜ、ノンアルで酔ってしまうのか?
① 微量だけどもノンアルコールにはアルコール分が入っている。
② 「空酔い」の現象が起きている。
ノンアルコールを飲んで運転は大丈夫?
オールフリーだと、運転はもちろんOK、大丈夫です。
0.00%と表示されたものですね。
センターコンソールの飲み物入れに置いても、
飲んでも問題ないということです。
ただ、注意が必要な場合もあります。
オールフリー以外の「ノンアルコール飲料」です。
1%未満のアルコールが入っています。
大雑把ですが、1%のノンアルコールビールを4缶飲むと、
一般的なビール(4%)を1缶飲むのと同じアルコール濃度を
摂取したことになります。
飲酒運転は、呼気検査で「アルコール濃度0.15ml以上」が、
検出された場合です。
酒気帯び運転ということですね。
ホッピー(0.8%)でも、1.5リットルくらい飲むと、
酒気帯びになる人がでてきます。
低アルコールでも量を飲むとアウトとなる可能性があります。
注意したいですね。
もうひとつ、「空酔い」状態で運転しても大丈夫か?
空酔いでは、飲酒運転にはなりません。
ただ気持ち悪くなっているだけ。
酔いは錯覚です。
ただ、気分が良くないのなら体調が落ち着くまで、
運転は控えるべきでしょう。
子供や高校生でもノンアルコールは飲めるのか?
ノンアルコールが世に多く出始めたのが2003年頃からです。
子供が親同伴の居酒屋でノンアルコールを飲んでいた。
高校生たちがノンアルコールを注文していた。
こういった話は過去の話のようです。
「飲んではダメ!」という法律はないですが、
「飲まないでおきましょう」というのが一般常識とされています。
また、社会的にノンアルコール飲料は、
お酒~酒類に分類されるようになってきています。
売り場などもお酒と一緒に陳列されていますね。
20歳以上の購入と飲料を念頭に開発・販売がされているのがノンアル飲料です。
購入すると年齢確認を求められることが多くなりました。
メーカー側が未成年には売らないように勧告・推奨を出しています。
ノンアルコール飲料が出始めた頃は、
アルコールが1%未満、含まれる商品が多くありました。
しかし、2007年から飲酒運転への罰則がより厳しくなり、
0.00%のノンアルコール飲料が多くなっています。
もはやアルコールの入っていない「ノンアルコール飲料」であっても、
未成年に対しては「売らない・飲ませない」が一般化しつつあります。
ノンアルコール飲料の酒類
外国産のノンアルコール・ビールには美味しいものがありますよね。
日本のものは、酒税法によって製法や縛りがあり、
ノンアルコール飲料の開発での制約が大きすぎるとも聞きます。
存在感が増しているノンアルコール飲料。
どういった種類があるのかみていきましょう。
ノンアルコールビール(ビールテイスト飲料)
ノンアルコールワイン
ノンアルコールスパークリングワイン
ノンアルコールカクテル
ノンアルコール酎ハイ(酎ハイテイスト飲料)
ノンアルコール日本酒
ノンアルコール焼酎(焼酎テイスト飲料)
甘酒
シャンメリー
ノンアルコール梅酒
Wikipedia
より引用
まとめ
未成年には、飲ませないようになった「ノンアルコール飲料」
では、妊婦や仕事中は?
仕事中の飲料は職種や環境と様々でしょう。
一概に言えませんね。
会社や場所によっては、アルコールを飲んでOKなところもありますしね。
妊婦や授乳中のノンアルコール飲料はどうか?
「避けたほうがいい」とおっしゃる先生がいます。
そういった記事をみつけたので紹介しておきますね。
『妊婦が"ノンアルコール飲料"を飲んでも胎児に影響はない? 院長に聞いてみた』
たとえ、0.00%の飲料でも注意が必要という意見もあります。
風味や味、香りを本物に見せるために添加剤が含まれていますからね。
甘味料、カラメル色素、果糖ブドウ糖液糖などの表記はよく見ます。
以上、ノンアルコールは酔うのかについて記してみました。