日本で新年を祝いおめでとうの言葉が
年賀はがきやネット上で交わされます。
同じく海外でもクリスマスシーズンやニューイヤーを祝いカードを送ります。
家族や友人はもとより、
ビジネス上の関係者に送るのも日本と同じ。
メールやウェブ・サービスで伝えるのもイイですが、
気持ちが直に伝わるのが
グリーティングカードの良いところ。
日本でも新たに
グリーティングカードという分類が郵便局で作られて、送りやすくなりました。
送り方や送料など、詳しい情報をシェアさせて下さい。
海外向けグリーティングの送り方
お誕生日や祝い事、クリスマスやニューイヤーに送るグリーティングカード。
アジアでも、春節の祝としてグリーティングカードを送る習慣があります。
郵便局が定める「グリーティングカード」として
日本から海外にメッセージカードを送る場合、
どんな規定があるかのご紹介です。
グリーティングカードって?
なぜ、郵便局がわざわざ国際郵便を分類するのに
「グリーティングカード」というくくりを設けるか?
国際郵便の手紙は、
「定形郵便」と「定形外郵便」という規格によって値段が決まります。
サイズが違うと、値段がかなり変わるのです。
正直、海外に手紙を送るのは、わからないことも多くて敷居が高いですよね。
普段、国際便の手紙を出さない人でも、
海外に知人がいれば、お祝いカードが送りたいだろう。
なら、安く、より気軽に送ってもらえるようにしよう!
郵便局が、そんな人達をおもんばかって、
「細かいことは、もういいや。とりあえず、重さだけ気をつけて!」
と、基準を大まかにして「お祝いカード」を送りやすくしたのが、
この「グリーティングカード」という制度(だと思います)。
よって、定形郵便物枠の最低料金で送ることができます。
バースデーカードや新年の挨拶、
クリスマスカードなどの慶弔用カードのみが対象です。
慶弔用カードといっても、
クリスマスやハッピーニューイヤー!に限らず、
父の日や母の日、成人祝い、入学・卒業のお祝いメッセージや
「七五三」といった日本独自のお祝いごとでも
グリーティングカードとして受け付けてもらえます。
お悔やみのカードでもOK。
形状は、正方形か長方形。
郵便物の表面の見やすい所に「Greeting Card」
もしくは慶弔カードである旨の表示を書いて、
差出の際に、グリーティングカードである旨を伝えましょう。
新年のあいさつなら
New Year's Card
クリスマスカードなら
Xmas Card
バースデーカードなら
Birthday Card
といった具合です。
グリーティングカードのサイズ
どんなサイズや種類がOK?
グリーティングカードとして日本郵便で規定されている大きさは
最大で、長さ+幅+厚さ=90cm(長さの最大60cm)
許容差2ミリ
a+b+c=90cm a(長さ60cm)
最小で、長さ14cm 幅9cm
最小サイズは、ちょうど日本の官製はがき(14×10)くらいの大きさです。
売っているグリーティングカードなら、ほとんどが可能なサイズです。
自作したり、厚みが出ても
上記のサイズを満たせば、グリーティングカードでOK。
(*ノω・*)テヘ
結果、安い料金で送ることができます。
重さがすごく大事です!
25g以内
サイズは大目に見るから、重さだけは気をつけて!
郵便局側は、そう言いたいようです。
計りが身近にないよ!という方。
iPhoneをお持ちでしたら、設定>一般>アクセシビリティ>3D Touchという項目はありませんか?
あったらば、量ることができます。
Androidは、Q Digital scale simulatorやDroidScaleというアプリで量れるかもです。
宛て名の書き方
国際便エアメールと同じです。
注意点を列記しておきます。
差出人名
左上部に記入する。
"From"を明記する方が良いです。
氏名、住所
日本とは逆方向から。
アパートなどの建物名・部屋番号
番地・丁目・町村名
市区名、都道府県名
郵便番号
国名
受取人の名前と住所
右下部に記入。
氏名
アパートなどの建物名・部屋番号
番地・丁目・町村名
市区名、都道府県名
郵便番号
国名(太字ではっきりと)
空いている場所(例えば、左下部に)
「Greeting Card」とはっきり黒字か青字で記入。
「New Year's Card」、「X'mas Card」でも可。
これを忘れると「グリーティングカード」ではなくなり、値段も変わってきます。
慶弔カードでも、「グリーティングカード」の料金が適用されます。
ただ、弔事(おくやみ)の場合は、間違ってもGreeting Cardとは書かないで下さい。
窓口で伝えるなりして下さい。
グリーティングの送料はいくら?
3つの地域に分類され、料金も変わります。
※2022年11月時点:「25g以内で最大サイズを超えなければ、90〜130円」で送ることが可能
料金 | |
第1地帯 アジア | 90円 |
第2地帯 オセアニア・北中米・中近東・ヨーロッパ | 110円 |
第3地帯 中南米・アフリカ | 130円 |
第4地帯 米国および米国の海外領土 | 110円 |
オプション | |
※速達は2018年1月に廃止となりました | - |
書留(追跡ができない地域もあり) | プラス410円 |
保険付(補償は2万円まで) | プラス460円 |
受取通知 | プラス290円 |
東京からグリーティングカードを送った場合の到着日数 ※あくまでも目安です。 | |
都市 | 日数 |
サンフランシスコ | 8日 |
シカゴ | 5日 |
ニューヨーク | 7日 |
ロサンゼルス | 6日 |
上海 | 7日 |
香港 | 5日 |
ソウル | 7日 |
ロンドン | 4日 |
パリ | 7日 |
シドニー | 7日 |
カイロ | 7日 |
リオデジャネイロ | 7日 |
郵便局のサイトで「料金・日数」を調べることができます。
※消費増税後も国際郵便の料金は変わらず、そのままです。
定形郵便物として送ってもらうものなので、到着日の指定などはできません。
たとえばクリスマスカードなら、
11月の下旬から12月初旬に送ってあげれば、クリスマス前に届くのではと思います。
※EMSや海外への郵便小包などは、地域によっては、大幅な遅延をしたり、差出自体ができないことがあります。
頻繁に変更となるので、郵便局の「国際郵便物の差出可否早見表」で確認してみてください。
えっ?封をしてはダメなの!?
グリーティングカードは
封を開けたままにしなければならない。
そんな、風聞がありますが、密封して大丈夫です。
郵便局のサイトにも
「25グラムまでであれば密封して手紙(定形郵便物)と同様の扱いでお出しいただけます」とちゃんとありました。
封を開けて送る?と誤解を生んでいるのは
「印刷物」という郵便規格のくくりで
送りたい時と混同されているから?
印刷物(20g以内)で送ると、
普通の手紙やグリーティングよりも値段が安いのです。
郵便局の窓口で、封を開けたまま
中身を確認してもらったり、
ビジネスや社会活動で宅配便(クーリエ)など
書類の輸送時に封を開けて「印刷物」であることを証明します。
20円から40円の違いが出てくるので
大量に郵便物を送る際などよく使われます。
ちなみに、「印刷物」で送る場合は、
「Air Mail」や「Greeting Card」とするところを
「PrintedMatter」と記入します。
海外向けグリーティングカードの書き方
・横折のカードには下の面に、縦折りカードは右側にメッセージを書きます。
・著名は、直筆で書きます。メッセージがプリントしてある場合は、尚更です。
・カードの正面が封の表向きと同じになるようにする。
・もしくは、封筒を開けた時に正面が見えるようにする。
・逆さまに入れるのは、避けましょう。
・日付を右上に。日付の書き順は、地域によって違います。
・敬称(Dear~)と結び(Sincerely~)は忘れずに。
日本人が年賀状の文言に何を書こうかと思案するように、英語圏の人々も何を書くかと同じように悩むのです。
グリーティングカードを英語で書く方は、下の定型文を参考にして下さい。
たくさん文例がありますから、人と被らないでしょう。
http://www.greeting-card-messages.com/
https://www.bestcardmessages.com/
http://www.cardmessages.com/
郵便局のサイトにも、少しだけ英語の文例があります。
なお、海外にいる日本人に送るのであれば、もちろん日本語でOK。
ただし、宛名や住所は英語で記載しましょう。
グリーティングカードを無料で送りたい!という方に
デジタルで送ることも可能です。
けれど、日本語サイトでは、相手が見れない可能性があります。
以下の海外サイトは、
気に入った絵柄を選んで送ることが可能。
メルアドを登録するだけで使えます。
Digital Greeting Cards、eCardsなどと呼ばれるようです。
参考にして下さい。
Punchbowl
https://www.punchbowl.com/ecards
たくさんの種類があります。クリスマスはHolidaysを押すと出てきます。
青い丸にフリーと表示されているものを選びます。
Ojolie
https://www.ojolie.com/cards/category/free_ecards
気に入った映像カードの「send」を押し、「Free Account」を選ぶだけです。
FreeEcards
https://www.openme.com/ecards
コミカルな絵柄があります。
自分で用意した写真を付け加えることができます。
BlueMountain
https://www.bluemountain.com/
オーソドックスなタイプがたくさん、あります。
Somee
https://www.someecards.com/memes/all/?sort=popular
こちらは、名前やメッセージをログインなしで記入し送ることができます。
海外にグリーティングカードを送ろう!のまとめ
アメリカや英語圏を想定して
「グリーティングカード」の宛名の書きかたなどをご紹介しました。
実際には、中国、インドやアフリカなども含め、
世界中に送ることが可能です(制限のある国もあります)。
誕生祝い、クリスマスカード、新年の挨拶カードなど。
「慶弔に関わる」カードならOK。
郵便局から「グリーティングカード」として
海外あてに安く送ることができます。
送る際に重要なのは重さ。
25グラムを超えるとグリーティングカード扱いにはできません。
サイズは最大で「長さ+幅+厚さ=90センチ(長さの最大60cm)」
最小サイズは「14×9センチ」およそ官製はがき(14×10)より少し小さいサイズ(誤差2ミリ)
封筒の角を開ける必要はありません。密封でOK。
宛名面に、わかるように
「Greeting Card」あるいは
「New Year's Card、Xmas Card、Birthday Card」と記載して
差出の際に「グリーティングカード」である旨伝えましょう。
お悔やみの場合は「グリーティング」と書けませんので、窓口でそう伝えてください。
料金は、90~130円。
アジアなら90円。
米国、オセアニア、北中米、中近東、ヨーロッパ110円、
中南米・アフリカは130円。
書留、受取通知、保険を付けることも可能です(プラス290~460円)。
(一部制限がある国もあります)
2月18日は「エアメールの日」。
1911(明治44)年の2月18日に、インドから
世界で初めて「郵便物が飛行機で送られた」ことを記念してできました。
この、郵便局の「グリーティングカード」は、
多くの人が、日頃なじみのない国際郵便を
安く、より気軽に送れるように!との思いから設定されたもののようです。
単なるお手紙ではだめですが…
慶弔に関わることなら、
クリスマスやバースデーに限定しなくても大丈夫!
海外にいる誰かにお祝いやお悔やみの気持ちを届けたいなと思ったら、
チャレンジしてみてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。