桃の節句、ひな祭りの雛人形はいつ出したら良いのか。
いつ飾ればいいのか?
一応…とでもいうのか。
飾るのに良いとされる「推奨期間」があります。
その期間の吉日と凶日などをチェックし
飾るに最適なオススメの日を記しました。
いつ、飾ってもいいとも思いつつ…
飾る予定日が複数あるなら、少しでも良い日がいいですよね。
ぜひ参考にして下さい。
ひな祭り(桃の節句)の雛人形はいつから飾る?
お雛様をいつからお飾りするのか?
適切な「時期」はあるのかと問われれば・・・。
一般的には、立春から2月中旬にかけての時期の吉日が良いとされています。
立春とは、暦で春の訪れを指す言葉。
二十四節気のひとつです。
寒さが和らぎ、春が始まる、
「昔のお正月」の季節でもあります。
ちなみに、立春の前日は節分の日です。
節分で「鬼は外~、福は内~!」と、
邪気払いを済ませて厄を落としてから飾りましょう。
雨水(うすい)って何?二十四節気とは?
雨水。
古い暦書には
「雪散じて水と為る也」とあります。
雪が雨に変わる雪解けの始まる日。
その日を「雨水(うすい)」と呼びます。
この雨水も、立春や春分と同じ「二十四節気」のひとつで、毎年2月19日ごろ。
年によって、1日程度、前後することがあります。
次の節(啓蟄=虫が目を覚まし地中から出てくるころ)までの2週間くらいを雨水の時期とします。
こちらは、毎年3月5日前後。
二十四節気(にじゅうしせっき)
四季の「春夏秋冬」を、
さらに6つずつに分けて
季節を24区分したのが「二十四節気」。
それぞれ季節の様子を表す名前がついています。
雨水・啓蟄はそのひとつ。
春分、夏至、立秋、秋分・冬至なども二十四節気のひとつです
二十四節気 | |
【春】 立春りっしゅん・雨水うすい・啓蟄けいちつ 春分しゅんぶん・清明せいめい・穀雨こくう | 【夏】 立夏りっか・小満しょうまん・芒種ぼうしゅ 夏至げし・小暑しょうしょ・大暑たいしょ |
【冬】 立冬りっとう・小雪しょうせつ・大雪たいせつ 冬至とうじ・小寒しょうかん・大寒だいかん | 【秋】 立秋りっしゅう・処暑しょしょ・白露はくろ 秋分しゅうぶん・寒露かんろ・霜降そうこう |
この雨水の頃、
2月19日から桃の節句までの間に雛人形を飾ると「良縁に恵まれる」とされています。
そこで「2022年 開運日とできごとの年間一覧」から、吉日・凶日だけを抜き出しました。
ご都合の良い日がないときは、
上記一覧から、雨水以前の吉日もチェックしてみてくださいね。
雨水の時期の吉日と凶日を割り出してみました
2月19日(土) | 先勝 | みづのと卯 | 不成就日 天一天上 雨水(1時43分から) |
この日が雨水のはじまりです。不成就日を気にしないなら「先勝=午前中が吉」 | |||
2月20日(日) | 友引 | きのえ辰 | 天一天上 |
友引は、勝負がつかない、引き分けの日。 結婚式やおめでたいことに良い日とされるので、 ひとつひとつ並べていく段飾りなどを飾る場合は、午後からのんびりと、がおすすめです。 | |||
2月21日(月) | 先負 | きのと巳 | 巳の日 天一天上 |
先負の日は、午後に飾りはじめるのがいいでしょう。 | |||
2月22日(火) | 仏滅 | ひのえ午 | 一粒万倍日 天一天上 |
仏滅を気にしないのであれば、 一粒万倍日と天上天一が重なるとても縁起の良い日ではあります。 | |||
2月23日(水) ㊗天皇誕生日 | 大安 | ひのと未 | 天一天上 |
大安と天一天上が重なる大吉日で、おすすめです。 | |||
2月24日(木) | 赤口 | つちのえ申 | 天一天上 |
赤口は、正午だけが吉と言われています。 六曜(大安や仏滅)を気にするなら、おすすめできません。 | |||
2月25日(金) | 先勝 | つちのと酉 | |
2月26日(土) | 友引 | かのえ戌 | |
2月27日(日) | 先負 | かのと亥 | 不成就日 |
先負けの不成就日。 この日にどうしても飾りたい場合は、午後にしましょう。 | |||
2月28日(月) | 仏滅 | みづのえ子 | |
3月1日(火) | 大安 | みづのと丑 | 一粒万倍日 |
大安の一粒万倍日。 この日をお勧めしたいところですが、直前すぎます。 | |||
3月2日(水) | 赤口 | きのえ寅 | 寅の日 |
宵節句 節句の前夜は、家族だけでお祝いしたりするのが一般的でした。 | |||
3月3日(木) | 友引 | きのと卯 | |
ひな祭り | |||
3月4日(金) | 先負 | ひのえ辰 | 不成就日 |
3月5日(土) | 仏滅 | ひのと巳 | 巳の日 啓蟄(23時44から) |
桃の節句は3月3日、前日3月2日が宵節句なので、
雨水(うすい)の日から
3月1日までの期間の吉日を探してみます。
一番の吉日は
「3月1日=大吉の一粒万倍日」。
けれど、これでは飾る期間が短すぎます。
お雛様も、お雛様を楽しみにしているお子さんも、ちょっとかわいそうですね。
ですから、ほかの良い日どり、
2月23日(祝日)、
2月20日・21日の午後おすすめします。
六曜については、おおまかにこのようになっています

六曜:午前・正午・午後の吉凶
<六曜>
先勝:物事を早めに行うと吉。午後は凶。
友引:正午(11~13時)だけが凶。引き分けの日、弔事は凶。
先負:何事も控えめがよい日。午後は吉。
仏滅 :万事に凶。
大安:大いに安し、何をするにも良い日。
赤口 :万事に凶だが、正午だけは吉。
不成就日について。
九星や干支があるカレンダー、
旧暦も記されたカレンダーの
大半に「不成就日」という日も記載されています。
不成就日とは、
一粒万倍日などと同じ「選日」で
旧暦の「1月は、〇日と◇日…」
「2月は、△日と◇日…」というふうに「凶の日」が決まっていて、
それを現在のカレンダーにあてはめています。
不成就日は、何事も上手くいかない日とされています。
お願い事、開店など、何かを始めるのには避けたほうがいい日です。
とはいっても、この不成就日、
過去には、一部の地域でだけ信じられていた凶日で
全国的に知られた選日ではなかったそうです。
六曜の仏滅や赤口も、
おまじないに近い、縁起担ぎでもあるので、
選べる複数の日から、あえてその日を選ぶ必要はないですが、
その日しか都合がつかないなら、
大きくこだわらなくていいとも思います。
2022年のひな祭り・桃の節句は友引ですが
そもそも、ひな祭りそのものが凶日と重なることもありますから。
雛飾りは必ず吉日に出さないとダメ?都合があわないときはどうしたらいい?
ここまで、吉日・凶日を書いておいてアレですが・・・。
大事なのは「気持ち」。
ですよね (^_^)
旧暦の吉凶などは、知らない人にとっては
迷信やおまじないでしかないですし
科学的に根拠ないよ!なんて、喧嘩になってしまっては身も蓋もないです。
3月3日の前日に飾る「一夜飾り」はタブー。
3月3日以降もお雛様を出しっぱなしだと「婚期が遅くなる」のでタブー。
これもまた、縁起が悪いと昔から信じられています。
けれど、昨今のライフスタイルに合わないとも。
縁起よりも、慌ただしくて味気ないですよね。
婚期が遅くなろうと早まろうと、本人の自由ですし。
雛飾りは、帝の結婚式を模しているとも、
雛人形は、女の子の厄災を代わりに引き受けてくれる「人形」とも言われます。
啓蟄から雨水の吉日に飾るのが良い、という伝承は
「そろそろ雛段を出す時期ですよ~」というリマインド的な役割に、
「良い日を選んでやりたい」という親心が合わさったものなのかも。
また、雛祭りが過ぎたらすぐしまうべき、は
大切な雛さんたちを、雑に出しっぱなしにしないでね、という意味合い。
プラス、
雛人形は、母から娘へと代々受け継ぐもの、という頃の名残。
傷みを防ぐために、歳時が終わったらすぐしまうのが当然だったのかもしれません。
あくまでも、想像ですが。
雛人形を出すのに最適な日は?
雛人形を出す時期、しまう時期。
古来から伝わる「出す推奨期間」+吉日。
この日に出せるならより良いですが、
実際には特段決まりはないともいえます。
幼稚園や小学校などでは
日取りなど気にせず、先生方がわいわいと雛人形を飾っていました。
親族がお祝いに来てくれるなら、その前に出さなければなりませんし、
自分が母にしてもらったように、
娘たちと自分、女同士でゆっくり出したい。なんてママさんも。
お祝いする気持ちがあれば、それでいいんです。
リアルなことを言えば、
お雛様にとっては、湿気が大敵です。
カビなどがはえてしまっては大変です。
しまう際には雨の日などは避けて、
除湿機があれば設置、
できるだけ晴れの日に、湿気に注意をしてしまいましょう。
特に、ガラスケースに収まっていない
我が家の雛人形さんたちは、
どういうわけか、猫の毛だらけ…
なんて、こともありました。
幼い子がひしもち型のお菓子をつかもうとして、
雛あられを派手にひっくり返してしまったことも。
思い出とともに、
ありがとう、また来年会いましょう、と
お礼を言うのも忘れないでくださいね。
良い桃の節句を迎えられますように。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。