ちょっと待った!
フューチャーは「未来」のこと。
だけど、featureをフューチャーと
言ってしまう人、続出中なのであります。
そんな「未来(フューチャー)」を変えようと、
フィーチャー(feature)することに。
音楽分野やインスタによく出る、
フィーチャーについて。
意味の違いやら使い方をチェックして
いってください。
フューチャーかフィーチャーか?
「〇〇というヒトが最近、フューチャーされだした!」
この場合のフューチャーは、フィーチャーの言い間違いです。
混同しやすいですが、意味が違ってきます。
「〇〇さんが最近、未来されだした!」は間違い。
「〇〇さんが最近、注目して特集されだした!」が正解ですね。
フューチャーとフィーチャーのカタカナ表記。
future | フューチャー |
feature | フィーチャー |
フィーチャー(feature)の意味
Featureの意味を辞書でみていきましょう。
【feature】fíːʧər
「作られたもの」が元の意味。〈名詞〉
1.(目立つ)特徴,特色
2.顔の造作(の1つ);〔-s〕顔立ち,容貌(ぼう),見た目
3.(催し・売出しなどの)目玉商品,呼び物
feature story 〔article〕特集記事
feature film 主要映画作品,創作映画
4.(装置・設置された)機能,機構〈他動詞〉
1.(記事・人など)を〔~で〕呼び物にする,
~を特集する〔on,in〕,~を主演させる
2.~の(著しい)特色をなす,~を特徴づける,
~の特徴を描く
3.~を心に描く(米語)
4.~に顔つきが似ている〈自動詞〉
1.〔~に〕主演する,客演させる
〔~の〕主要な参加者である〔in〕
2.特徴になる
3.考慮する,計画にいれるジーニアス英和辞典 第3版
大修館書店より引用
ところどころの補足と注釈はブログ作者による。
【featured】
〈形容詞〉
1.呼び物の,主演の
2.〔複合〕~な顔つきの,~の機能(装備)
sharp-featured 目鼻立ちがくっきり
fine-featured 端正な、美しい
full-featured フル装備の
音楽用語フィーチャーリング(feat.,ft.)の意味
フィーチャリング(featuring)の意味とは。
音楽に触れていると、目にする「feat.」や「ft.」という文字。
フィーチャリングを略したものですね。
“feat.”“ft.”の他には、“F/”“f.”とも表記します。
「A featuring with B = feat.」
さて、このフィーチャリングという言葉。
「EDM(Electronic Dance Music)」では、当たり前のように
見かけますよね。
たぶんですが、Jazz分野で使われはじめたのだと思います。
古いJazzアルバムに、「featuring」表記をみかけるので。
意味は、「客演(ゲストとして演じる)する」です。
歌手として出演したり、参加の方法はいろいろです。
「〇〇 feat. XX」とある場合、
「〇〇がXXをゲストにむかえた」と言い換えができます。
わざわざ、フィーチャリングと表記するのは、
XXさんというゲストにリスペクト(尊敬)を払っているからです。
通常、大物ゲストや自分よりクラス(ランク)が上の人を呼んで、
「〇〇がXXという大事な人を主役にしていますよ」といった、
意味合いがあるんですね。
一方、「〇〇 with XX」とある場合は、上下の差より
「一緒に、共演」といった意味を持ちます。
・コラボレーション(collaboration)
フィーチャリング(feat.)やウィズ(with)と同じように、
使っているのを見かけますが、違います。
withのように、一緒に、共演といった意味もありますが、
共同して「つくった」という意味が強いです。
共に働く、共に作業する、合作。
日本では、「コラボ」と略されて使うことが多い。
音楽のコラボといった場合、「一緒に」という意味で使うことが
多い。
コラボレーションを「x」や「&」で表記することもあります。
・カバー(cover)
カヴァーともいう。
曲を発表(演奏)した本人と違う人が発表(演奏)すること。
元は「代役」という意味の言葉。
日本では、本人が違う人の曲を発表(演奏)すると、
「セルフカバー」と表現する。
なお、セルフカバーは和製英語。
西城秀樹さんがヴィレッジ・ピープルの「Y.M.C.A」を
「ヤングマン」として大ヒット。
カバー曲として有名。
近年では、DA PUMPがカバーしたジョー・イエローの
「U.S.A」がヒットしました。
・トリビュート(tribute)
tributeとは、人や素晴らしい行為にたいしての「感謝」、
「賛辞」、「尊敬」の印(しるし)や証(あかし)のこと。
通常は、亡くなったミュージシャンに対して作られるが、
現存している人、違う分野(人・作品)に対して、
または、ベストアルバムにも使うことがある。
例 nujabes tribute
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功績のあった人、グループを尊敬して称えるために
作られたアルバムを「トリビュート・アルバム」という。
・オマージュ(homage)
フランス語表記で「hommage」とMが2つ。
英語は、homage
意味はトリビュートと同じ。
音楽分野での使われ方は、尊敬する作品やアーティストの
影響を受けて創作のヒントを得たという意味で使う。
必ずしも、作品がそっくりだったり似ている必要はない。
・インスパイア(inspire)
インスピレーション(inspiration)の動詞。
意味は、「息を吸い込む、霊感を与える、奮い立たせる、
鼓舞、感化、刺激(ひらめき)をあたえる」
オマージュとインスパイアは、芸術作品をコピー(パクる)した人が、
言い訳にしばしば、使う言葉。
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