月末とは?
いつの範囲を指すのか。
末日の定義や意味は何か。
「月末日と月末」、「まつとすえ」の違いは何か。
下旬の旬は、何日くらいか。
○月/Eで、下旬の意味に?
ややこしい用語をクリアーにしましょう。
より簡潔に説明した記事はこちらの方をチェックしてみて下さい。
http://www.himazing.com/hmz/2223.html
月末とは?月末日と月末頃はいつか?読み方は?
月末とはいつ?
月末の読み方は、「げつまつ」または、「つきずえ」です。
『広辞苑』では、
げつ‐まつ【月末】
月の終り。また、そのころ。つきずえ。
つき‐ずえ【月末】
月の末日。また、そのころ。げつまつ。←→月初め(つきはじ・め)、月初(げっしょ)。
ということは、「月の最終日」と「月の終わり頃」という2つの意味が含まれています。
「月の最終日」とは、月末日(つきまつじつ)=末日(まつじつ)
よって、各暦月の最終日が月末日(末日)になります。
31日 - 1月31日・3月31日・5月31日・7月31日・8月31日・10月31日・12月31日
30日 - 4月30日・6月30日・9月30日・11月30日
29日 - 2月29日(閏年)
28日 - 2月28日(平年)
ちなみに末日(まつじつ)は、慣用的に「まつび」とも呼びますが「まつじつ」が本来の読みです。
その月が30日あるか31日あるかの覚え方(語呂合わせ)ー
「に・し・む・く・さむらい」と覚えておくと簡単に判別できるようになります。
2(に)・4(し)・6(む)・9(く)・11(さむらい)
さむらいは漢字の十と一を合わせて士(さむらい)と呼びます。
にしむくさむらいの月が30日か2月・・・31日ではない月だと判別できます。
※何を勘違いしたのか、「つきまつじつ」を「がつまつじつ」と入力ミスして放置していました。
つきまつじつ→月末日と変換されなかったので、造語して変換したのが原因かと。
お恥ずかしや~。
ここに、お詫びして訂正します。
「月の終わり頃」とはいつか?
実は、決まっていません。
曖昧(あいまい)です。
月末日までの2~3日を指す人もいれば、1週間、或いは10日間を月の終わり頃(月末)と思う人がいます。
「五・十日(ごとうび)」にあたる5日、10日、15日、20日、25日、30日から、20・25・30日辺りを末日とする人もいます。
月末頃と言うと、人によって様々に受け取られるということです。
月末の使い方
例えば、
「月末締め」と言えば末日(=最終日)締めの事に。
「月末までに提出してください」と言われば提出期限は末日(=最終日)のことです。
会話の中で「今月末には~」とか「6月末に~」と言うと末日ではなく、
「そのころ・そのあたり」という曖昧な範囲になります。
ビジネスなど金銭のやり取りがある場合
「月末」という言葉があると、注意が必要になります。
・土・日・祝日を除いた営業日の月末
・銀行が開いている日の月末
業態や業界によって、契約によって月末の意味が変わってきます。
月末の支払い・引き落としの月末
・26日から28日を指すことが多いです。(土・日・祝が重なると注意!)
・月末が休日の場合~民法では、末日が休日の場合、その翌日=週明け月曜までが支払期日になる。
休日があると、「前倒し・後ろ倒し」かを確認しないといけませんね。
賃金や給料の月末
「月末締め月末払い(毎月15日)」の月末
・当月末締め、当月15日口座振込み
例えば、6月の1日から30日までの給料を、15日に払いますよ~という意味です。
「月末締め 翌月25日払い」の月末
・当月1日から末日まで働いた分が翌月の25日に支払われます。よって、給料日は25日。
6月1日から30日までの賃金を、7月25日に支払いますよ~の意味。
「10日締め 当月25日払い」という場合
・前月11日から当月10日までの給与分が当月25日の給料日に支払われます。
5月11日から6月10日までの賃金を、6月25日に支払いますよ~の意味。
すえとまつで意味が違う?下旬の本当の意味
テレビでアナウンサーが今週末を「こんしゅう・すえ」と言っていました。
「こんしゅう・まつ」ではないの?
実は、「すえ」と「まつ」で意味合いが変わってきます。
放送業界では、「すえ」は数日間と幅があり、「まつ」だと最終日のことを指すのだそうです。
NHK放送文化研究所によれば、
まず「すえ」というのは、物の端(はし)の部分(先端・末端)を指すのが中心的な意味です。たとえば「こずえ」は「木の『すえ』の部分」というのが語源です(「こ」は「木(き)」の古い形で、「木(こ)の実」「木(こ)の葉」などにも見られます)。「端の部分」ですから、当然ある程度の幅・長さがあります。この言い方を時間表現に当てはめたのが「10月すえ」です。
いっぽう「まつ」は、公的な発言など、ある程度かしこまった文脈で一般的に使われるようになったことばです。公的な場面では正確さが要求されますから、幅を持っているのはあまり好ましくなかったのかもしれません。そこから、「10月まつ」と言ったら限定的に10月の最終日のことを指す、というようなニュアンスが出てきたのかもしれません。~中略~
ただし同じ「~まつ」でも、放送で「年末」や「年度末」という場合には、12月31日(=おおみそか)や3月31日を含めた「時間的に幅がある」期間を指すものとして使うことにしています。つまり「すえ」と同じ用法です。
確かに、「すえ」と聞いて最終日の末日(まつじつ)とは、思いませんよね。
下旬の意味は?○月/Eと表記するの?
下旬の意味
末日には2通りの意味があり、「すえ」と「まつ」には違いがある。
では、下旬の場合は?
おおよその「月の後半」の意味ではありません。
実は、こちらは明確に日数がわかっています。
広辞苑によると、
げ-じゅん【下旬】
月の終わりの10日間。月の第21日から末日までの間の称。下浣(げかん)。
上旬が月の1日から10日まで。初旬、上浣(じょうかん)
中旬が月の、中の10日。11日から20日までの10日間。中浣(ちゅうかん)。
「旬」は10日間を意味しますもんね。
○月/Eで、下旬の意味に?
たま~に、見かける○月/アルファベットのE,M,B等の表記。
場所によっては、当たり前でも世間一般では非常識!?
初めて遭遇した時には目が点になりました(・_・)
上旬 ○月/B,○月/T,○月/F
中旬 ○月/M
下旬 ○月/E
例えば、2月の下旬を2/Eで表記します。
上・中・下や頭・初を使い、
2/頭、2/下とする所もあるようです。
グループや組織内のみで通用する表記の仕方です。
特に、アルファベット表記は和製英語から派生しているので世界共通ではありません。
2種類のEOM
英語で月末を略すと、EOM(end-of-the-month)となり支払いのインボイスや貿易関連で見ることがあるでしょう。
また、メールの件名の最後に(EOM)と記入すると、件名に要件を書いたから、メールを開ける必要はないという意思表示になります。
例えば、「○時にミーティングを○号室で(EOM)」といった使い方です。
End of messageの略で、続きはないよという意味です。
件名のみのメッセージということですね。
グーグルメールだと、「EOM」を件名に付加すると「このメールを本文なしで送信しますか?」の送信アラートが自動的に非表示になります。
ちょっとした、時間短縮ですね。
月末,下旬、すえとまつのまとめ
すえとまつの違いに迷い、使い方を調べたことをシェアしたくて書いてみました。
それだけだと、物足りないので??となった○月/英語表記の話を加えてみました。
お役に立てれば幸いわいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。